働くママの幼稚園という選択

昨今、保育園の待機児童問題が大きく取り上げられていますが、うちの3人の子供のうち、上の2人は保育園ではなく、幼稚園にお世話になりました。

幼稚園にも働くママさんがたくさんいらっしゃいます。

そこで、これから働こうと思うママさんに「幼稚園」という選択もあるかもしれないと思い、保育園・幼稚園両方で子供を預かってもらった私の体験談をご紹介します。

(この記事では幼稚園・保育園について公立、私立はあえて明記していません。幼稚園は私立、保育園は公立のイメージでお読みいただければと思います。)

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幼稚園を選択したわけ

私の場合、最初の子の出産の際には一旦仕事を辞めていました。長男3歳(年少)・長女(1歳)の春から保育園に預けて仕事をしようと思っていたのですが、近くの保育園に相談すると「今お仕事をされていないなら、まず入れませんよ」と冷たく言われてしまいました。

春から仕事復帰が決まっていたのなら市の担当者にお願いして少し遠くても良いので保育園を探していたかもしれません。

でも、うちのザ・亭主関白男の夫には「仕事より子育て、家庭を考えろ」という考えが根底にあるので「何がなんでも今すぐ仕事復帰する」という決断ができませんでした。

私の家の近くには保育園1つと幼稚園が2つあります。

結婚して引っ越してきた土地で、知り合いもあまりいなかったのですが、偶然そのうちの1つの幼稚園に私の友人が先生として勤務していました。そういうこともあり、その友人もいる安心感でその幼稚園に入れることにしました。

幼稚園は人気のあるところは抽選などもあるのでしょうが、その幼稚園はまずお断りされることはなく(人気がないわけではないのですが)、無事に入園できました。

ただ、下の子は1歳。未満児は2歳(年少の1歳下の学年)からの受け入れになります。幼稚園のお世話にはなれないので、仕事は諦めて自分でみることにしました。

仕事復帰

幼稚園に入って1年後の夏。長男4歳、長女2歳の時、仕事に復帰しないかとお誘いをもらいました。

なんとか夫を説得して、復帰することになりました。

最初は不定期の勤務だったので、下の子は職場に近い保育園の一時預かりや託児所を利用することにしました。(一時預かりは比較的受け入れてくれるところがありました。)

が、勤務初日を終え、携帯電話を見ると「お熱が出ました」とのメッセージが・・・。急いで迎えに行くと、微熱があるだけで家に帰ると元気いっぱいの状態でした。

きっとはじめての保育園で、彼女なりに緊張したんでしょうね。

そこで、上の子が通っている幼稚園なら何度も遊びに行っているので安心するかもしれないと思い、ダメ元で幼稚園の先生に「明日から入園なんでできませんようねぇ?」と相談してみました。(←当時は、幼稚園の一時預かりがなかったので「入園」という形になります。)

こんな無茶な相談にも主任の先生は「明日とりあえず連れて来てください。一日様子を見て落ち着いていればそのまま入園してもらっていいですよ」と言ってくださいました。


そして、翌日。

さすが兄のいる幼稚園!知っている建物や先生に安心したのか、すごく落ち着いていた娘。そのまま、未満児クラスに入園させてもらうことになりました。

その幼稚園は、延長保育や夏休みなどの預かりもしていたので(別途有料ですが)、なんとかこれで仕事に復帰できる体制はできました。そしてその後、仕事も増えましたが、問題なく仕事を続けることができました。
先生と園児のイラスト

3人目の保育園探し

3人目を妊娠したとき、仕事を辞めるという選択はありませんでした。だんだん子供にもお金がかかるようになってきたこともありますが、何より今の仕事が好きで働くママとしてなんとか数年間やってこれたので、3人子供がいても同じように働いていたいと思っていました。

それで出産後、数か月から少しずつ復帰することにしました。保育園にも入れるつもりでした。

今回は0歳児からですので、年齢的に幼稚園にはお世話になれず、保育園探しになります。妊娠中に保育園のことを市の担当の方に聞きに行くと、我が家の近所の保育園は老朽化のため廃園になるので新規園児は受け付けていないとのこと。その代わりに近くに別の新しい保育園が2つできる予定であること。新しい保育園は翌年には間に合わず、その次の年からになるが、同じタイミングで政府の政策(内閣府/子ども・子育て支援新制度)に基づき、既存の幼稚園の多くが「認定こども園」となるなど選択の幅が広がることを教えてもらいました。

考えた末、家から遠い保育園であれば探してもらえたと思うのですが、勤務時間を調整し、一年間は一時預かりと託児所でがんばることにしました。


実は、この選択が大失敗でした。

一時預かりと言っても無条件に受け入れてくれるわけではないので、仕事の予定をあらかじめ提示し、園側の都合が悪い日は別の託児所探しです。すべて自分で探して調整しなければいけないので、それだけで時間がかかります。

そして施設が変われば、都度登録したり、持っていくものが違ったり。。。

ついでにうちの子は当時ミルクアレルギーだったので、市販のミルクを飲ませられず母乳を搾乳して冷凍、持参させなければなりませんでした。

そういったことで疲労困憊の毎日・・・。

保育園のたらい回し状態も経験し、保育園激戦区のママさんが保育園に入れられずどんなに悲しい思いをされているのかも少しだけわかった気がしました。


その年の秋に、近くにできた新しい保育園(認可保育園)への入園申請をしました。

最初の年だったせいか、希望の保育園に入園できました。しかし、翌年からはすぐに定員オーバーになり希望通りの保育園に入れる方は少なかったようです。

私の場合、初年度という幸運(?)もあり、0歳児クラスから希望の保育園にお世話になっています。

働くママが特に気になる、幼稚園と保育園の違い

働くママとして幼稚園と保育園の両方に子供を預けた経験から、違いをまとめてみました。
それぞれのお仕事やご家庭の状況と合わせてメリット・デメリットを考えてみてくださいね。

(以下の内容は、うちの子の園の場合(通園当時)ですが、幼稚園と保育園の比較のご参考になさってくださいね。)

項目 幼稚園 保育園
利用料
(保育料)
一律で規定の金額
兄弟割引あり
保護者の所得により決定
兄弟割引あり
何歳から 2歳~(年少の1歳下) 0歳~
登園時間 8時30分〜9時までに登園
ただし個別相談で早朝保育も可能
8時~9時までに登園
申請すれば7時~登園可能
降園時間 14時30分
(水曜日は11時30分)
ただし毎日延長保育あり(有料)
最大18時
(18時30分までだったかも)
16時
申請すれば最大19時まで
(18時以降は別途有料)
土日 土曜日は隔週で11時30分まで
(延長保育なし)
日曜日は休み
土曜日は希望者のみ午前中
日曜日は休み
長期休暇 あり
(有料で預かりあり)
なし
(お盆、年末年始は休み)
昼食 給食+週2回程度お弁当
給食はパンの日、おかずのみの日等
曜日替わりでした
給食
(月1回お弁当、夏場はなし)
お昼寝 未満児はあり
3歳以上はなし
(帰宅後ぐずりました)
年長の秋まであり
送迎 希望者には送迎バスあり
(希望者のみ、有料)
延長保育の時は保護者がお迎え
保護者が送迎
平日の
(月~金)
親子行事
親子遠足(年1回)
保育参観(年3回程度?)
その他親子行事(料理教室など)
親子遠足(年1回)
生活面 学習的要素あり 生活面重視
降園後の
習い事
幼稚園の施設内を使用して有料で
英語教室、絵画教室、ピアノ教室
など(園に業者が来て実施)
なし
PTA活動 母親中心に参加。
仕事をしていない人が多いため、
役員会などは平日昼間に実施。
運動会などもPTAが主催し企画
父母のどちらかが参加。
役員会は夜のみ。
すべての行事は保育園側が主催
ママさんとの
お付き合い
かなり濃厚。グループなどもできる
(トラブルも少なからず?
働くママとそうでないママとの
温度差もありそうでした)
あいさつ程度の方がほとんど
友達 帰宅後などに家の行き来が多い
親子ぐるみの付き合いになる
園外での行き来は、あまりない

※現在は、上の子たちがお世話になった幼稚園も「幼保連携型認定こども園」になっていて、保育料・給食等は市で定められた内容となっていますので、この時とは異なっています。

利用料(保育料)について(我が家の場合)

実際に払っていた利用料(保育料)を参考までにご紹介します。

幼稚園の場合

真ん中の子が年長のときで、教材費やバス代・延長料金含めると35000円/月くらいだったと記憶しています。バス代・延長料金の利用がなければ30000円弱だったと思います。

また、私の住んでいる自治体には「私立幼稚園就園奨励費補助事業」という制度があり、保護者の所得によっては補助があります。我が家は標準的なサラリーマン家庭ですが、年間5~7万円ほどの補助がありました。(←控えが残っていないので、あいまいですいません。一年ごとにまとめて支給されるので、ちょっとしたヘソクリになって嬉しかったのを覚えています♪)

保育園の場合

末っ娘が年少のときで約32000円/月でした。それ以上の追加料金はないので預かっていただいている時間を考えるとありがたいですね。

未満児ですと、同じ所得でも利用料が高額になりますが、3歳以上児になれば我が家の場合は、保育園も幼稚園もどちらも費用面では変わらないという感じです。

ちなみに、うちの子は3人目なので3歳までは無料でした。2015年度からは、全年齢無料になっていますので、結局年少の1年間だけ利用料を支払いました。(ありがとうございます!)

(参考)新ふくい3人っ子応援プロジェクト

上記以外の出費

幼稚園は私服+制服(上着のみ)と指定の帽子を着用して通園します。カバンも指定のものでした。

一方、保育園は指定の体操服があり、常にそれで通園します。カバンは自由でした。

そういったことで幼稚園は、入園時の制服代などに加えて普段の私服代も結構かかりました。

お金に悩むイラスト

以上はあくまでも我が家の場合ですので、所得の状況や自治体、園によって異なると思います。ご参考になさってくださいね。

まとめ

働くママにとって、保育園に入園できるのが一番良いのですが、現状では待機児童問題や勤務状況、ご家庭の事情などで入れない方もいらっしゃると思います。

正直、フルタイムで働くママさんには預かってもらえる時間やお弁当、平日の行事などがあり大変なこともあるとは思いますが、おじいちゃんやおばあちゃん等も含めたご家族の協力が得られる方や、比較的勤務時間が短い、というような方は幼稚園という選択も良いのではないかと思います。

最近は「子ども・子育て支援新制度」により、もともとあった幼稚園が新制度に移行していたり、「認定こども園」になっていたりしています。ここで紹介した「幼稚園」と同じような施設は

  • 新制度に移行していない幼稚園
  • 新制度に移行した幼稚園(支給認定1号認定(教育標準時間認定))
  • 認定こども園の支給認定1号認定(教育標準時間認定)

になります。

支給認定の詳細については「支給認定」とは ~子ども・子育て支援新制度~の記事をご覧ください。

こういった施設をご検討される場合には、特に受け入れてもらえるお子さんの年齢預かり(時間外や長期休暇)の有無、平日の行事(親が来れない場合の対応)などがご自身の勤務状態と合っているか、よくご確認されてみてくださいね。

ひとりでも多くの待機児童が解消されることを願っています。そして、今から働きたいママさんで待機児童問題で保育園をあきらめている方がいらっしゃるのなら、まずは幼稚園(または認定こども園1号認定)からスタートされてでも「ママの働きたい気持ち」を実現できることを願っています。

(作成:2016.3.19)

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